king | 女城主直虎と信長・あいすマン愛須隆介のホームページ | Page 3

ではさっそく直虎の生涯を、ハイライト形式で紹介していきましょう。

直虎が生まれたところは遠江（現在の浜松市北区）ですが、戦国時代には尾張三河、駿河の今川、信州を通じて甲斐武田に挟まれていました。
また東海道が近いため、大国が軍勢を動かすたびに、迷惑をこうむらざるを得ないような土地でした。

直虎の生年月日は不詳ですが、織田信長とほぼ同じで、せいぜい２、３歳の差と思われます。
両親は父親の井伊直盛と母親が裕椿尼（出家前の名前は不詳、なので椿とします）で、男の子が生まれなかったので、幼少時から次郎法師（井伊家惣領の２つの名前）と呼ばれて育ちます。が、時は明日をも知れぬ戦国時代。女子の城主では家がまとまらず、他国の侵略を受けかねません。
なので、急きょ直盛の従兄弟に当たる直親（亀之丞）を養子に迎え、園（直虎）と結婚させようとします。
政略結婚ですが、当人同士は気があったのか、将来を誓い合って成長します。
しかし、ここで状況が一変。武田と今川が突然、同盟を結び和睦してしまいます。つまり信州経由で侵略を繰り返す武田勢は、表向きは和平条約を結びながら、裏では井伊領の実効支配を狙ってきたのです。

これに怒った直親の父、直満と直義は私兵を率いて、果敢にも武田を撃退します。
ところがこれは武田の仕掛けた巧妙な罠、盟約違反だと言って、今川家の監督不行き届きをなじります。面目をつぶされた今川義元は両名を斬首、その子の直親も「失うべし（殺せ）」と命じます。

この窮地に直盛は直親を信州に逃がすことを決意。
これによって将来を誓い合った直親と直虎は引き裂かれてしまいます。おまけに今川の意を受けた小野道高はすでに追っ手を放っていました。さあ、この窮地、直満はどんな手段で直親を脱出させるのでしょうか？