愛須 隆介

愛須 隆介(あいすマン)

名古屋市生れ。
(本名、住所などはプライバシー保護のため、非公開とさせて戴きます。)

幼少期〜高校時代

母方の先祖は幕末・明治維新期の近代的農業用水・明治用水の開拓者(都築の一族)、父方は名古屋市南部の開拓者・加藤紀左衛門(作中・桶狭間の章参照)の一派であったため、幼少期から江戸・明治期の開拓史を聞かされ、歴史に興味を持たされる。

中学、高校時代は文学書の他に、A・J・トインビー、シェイクスピアの歴史劇などを耽読する。

南山大学外国語学部英米学科へ入学

南山大学外国語学部英米学科へ入学後、英米の政治・歴史について学ぶ。
専攻は国際関係史。特にアメリカのアジア外交史、ベトナム戦争、日本占領政策史、キッシンジャーの忍者外交史などの国際的な歴史を研究。

また名古屋大学の教授も所属する歴史研究サークルに顔を出し、「歴史や時代考証の方法」等を学ぶ。

小説を書き始めるが、「名古屋の新幹線公害」「地方の開拓者の歴史」などの、サイレント・マイノリティたちのための文学を目指しており、商業的に出版は困難と判断される。

大手物流会社入社〜小説出版

経済的的理由により、創作を断念。大手物流会社に入社する。

国際航空貨物部門に入り、東京航空支店に勤める。
主に神楽坂から麹町、一番町のテレビ局、神田方面までを営業区域として担当。
バブル期の在京企業群から、海外展開先へ送る部品や資料、海外赴任者の別送貨物の営業を行う。

趣味ではこの頃出現したつかこうへいに衝撃を受け、小劇場を中心に観劇趣味にはまり、休日には小劇場をはしごする。
歴史小説では司馬遼太郎、山本周五郎、池波正太郎、藤沢周平等を読破する。

バブルが弾けると、内陸部の岐阜県にインランドデポ(内陸税関・港扱い)が出来たのをきっかけに国際輸送支店に転勤。
ダイエー、ユニクロ等が大手商社と組み、岐阜のアパレル業を使って、中国でのアパレル委託生産を始めた。

この物流を支援するため、原材料をコンテナ輸出し、製品を輸入する一貫業務を行う。
阪神淡路大震災時は神戸港ポートアイランドに閉じ込められた大型トレーラーやコンテナ群(日本全体の保有量の約5分の1にのぼった)、青色ビニールテントから神戸海運の同僚たちは出勤し、コンテナやトレーラーを脱出させる決死行を行った。

その後、中部地区管内の貴重品警備輸送を行う、警備輸送担当部門に転属。
警備指導者として警察(公安・生安課)へ出入りした関係で社会派に興味を持ち、創作の準備を始めて小説の出版にこぎつける。