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浜松市観光課から返礼

井伊直虎

拙著を上梓した返礼にと直虎関連のガイドブックがこんなに送られてきました。

小中学生用向けの直虎読本まで作成する力の入れよう。
中でもおススメなのが、一泊二日で4つのモデルコースを紹介した『井伊直虎の巻』というパンフレット。

お問い合わせ先はコチラ。
浜松市観光シティプロモーション課 TEL:053-457-2295

第3話 直虎の生涯 ハイライトその③ 女にこそあれ、次郎法師

戦国時代の城主になれと言われても、この家の城主だけはなりたくないと思わせるのが、井伊家の城主。それほどに井伊家の城主や近親者は、次々と非業の死を遂げます。

その原因はただ一つ。遠江が尾張三河、駿河、甲斐武田に挟まれ、なおかつ東海道に近い要衝の地だったからでした。
そこで戦国時代の全国の混乱の縮図のような事態が起きます(遠州錯乱)。父直盛が桶狭間で戦死し、元許嫁の直親も謀反を疑われて暗殺されてしまいます。

こうして 井伊家を継ぐ者が次々に死んでいき、最愛の直親の子を守るために出家していた裕園尼は還俗し、男の武将に負けないように「虎」を名乗ります。これが直虎の誕生でした。

城主になった直虎は今川の発した「徳政令」を無効にし、大国のはざまで堂々と大名と渡り合います。

ところが宿敵で、恋敵で、しかも井伊家の重臣で今川のスパイでという、複雑怪奇な男、小野道好が直虎の前に立ちはだかります。

相手は戦場の経験はないが、頭脳や謀略の才能にかけては天下一品。さすがの直虎も危機を迎えます。
城主の地位を追われるだけでなく、失うべし(殺せ)」という今川の命令が…。果たして直虎はこの人生最大の危機をどう乗り越えたのでしょうか?

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第2話 直虎の生涯 ハイライトその② 戦国時代の光源氏

ああ、なぜ直親様は直親さまなの? ロミオとジュリエットたちのように、お互いの家が憎しみ合っていたわけではないのに、結果的に(今川や家康との絡みで)複雑な経過をたどっていく恋。
二人は愛し合いながら引き裂かれます。

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直親は信州へ逃亡し、園(直虎)は直親との愛を貫くために、出家し、裕園尼を名乗ります。

しばらくはお互いの愛の強さを信じて、再び結ばれる機会が巡ってくるのを待ちます。が、一向に状況は変わらず、とうとう幼い日の約束も自然消滅かと思われました。

ところが運命の悪戯でしょうか、十年たってお互いが自分の運命に甘んじようとしたその時、小野道高が死に、井伊谷へ戻る好機が訪れます。

ですが信州の寺で坊主の修行をしていたとはいえ、そこは平安時代の物語上の貴族、光源氏のような美男子の直親。地元の庄屋の娘との間に娘も設けており、井伊谷へ戻ると政略結婚で他の女と結婚してしまいます。
しかし、これは周囲の思惑に、二人が騙された結果なのでした。

二人はしばらく顔を合わさなかったのですが、ある時偶然遭遇し、一気に幼い日の恋の情熱が再燃します。
しかし、その時には正室の腹の中に子供が……。何という皮肉な成り行き、残酷な運命にもて遊ばれる二人なのでしょうか。

ですがこのままで終わらないところがこの二人。幼き日の恋のライバルも二人の前に立ちはだかり、運命の糸はもつれにもつれて……。さてどうなることやら。

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